シンポジウム(1/24)

プログラム

13:00-13:10 シンポジウム開会式
13:10-14:00 「ジャパネットグループの地域創生事業の取り組み」    松橋 拓己 様
14:00-15:00 「地域におけるデータ活用普及を目指して 長大データバンクの取り組み」  神山剛 先生
15:00-15:10 休憩
15:10-15:50 「位置登録情報を利用した観光客の動向分析事例」    一藤 裕 先生
15:50-16:50 「人やAIエージェントの社会的ジレンマ実験から考える「より良い社会」のデザイン」  一ノ瀬 元喜 先生
16:50-17:00 シンポジウム閉会式
17:30-   ネットワーキング(学会会場にて実施)

講演者一覧

講演「ジャパネットグループの地域創生事業の取り組み」    松橋 拓己 様

■所属
・株式会社リージョナルクリエーション長崎
・スタジアムシティホテル長崎

講演「地域におけるデータ活用普及を目指して 長大データバンクの取り組み」    神山剛 先生  

■所属
・長崎大学 情報データ科学部 准教授
・長崎大学 長大データバンク センター長
■最終学歴・学位
・九州大学大学院 システム情報科学府 情報知能工学専攻 博士後期課程・博士(工学)
■経歴
2006年、東京大学大学院・新領域創成科学研究科・修士課程修了後、(株)NTTドコモ入社。同社にてスマートフォンなどの端末ソフトウェアに関する研究開発、各種データを活用したミクロなユーザ行動・状態センシング、社会の動きを広域的に捉えデータ化し活用するアーバンセンシングに関する研究開発に従事。2020年、長崎大学・情報データ科学部の新設に伴い、同学部に准教授として着任。2024年、長大データバンクセンター長に就任。現在に至る。
■講演概要
長崎大学は、2024年、従来の教育・研究の枠を超え、産学官が連携してデータ活用による地域課題の解決とデータ活用人材育成を推進するセンター「長大データバンク」を設立しました。 本講演では、センターの設立背景、趣旨や役割に加え、産学官連携による具体的な社会課題解決の取り組みについてご紹介します。

講演「位置登録情報を利用した観光客の動向分析事例」    一藤 裕 先生  

■所属
・長崎大学 情報データ科学部 准教授
■経歴
2005年東北大学大学院情報科学研究科博士前期2年の課程修了、修士(情報科学)。2010年に東北大学大学院情報科学研究科後期3年の課程を修了、博士(情報科学)。同年、情報・システム研究機構 融合プロジェクト特任研究員として、サイバー空間に射影されたデータから現実世界の動向を推定する研究に従事。2015年ドコモ・モバイル・サイエンス賞2015にてその成果である「ソーシャル・ビッグデータを用いた観光・意思決定支援システム」で 社会科学部門奨励賞を受賞。2016年、長崎大学ICT基盤センターに准教授として着任、工学部と兼任。2020年同大学情報データ科学部准教授。2024年に長大データバンク副センター長に就任。
■講演概要
通信キャリアの位置登録情報を利用して、観光客の抽出方法を定義します。その定義に基づいて集計された観光地のユニークユーザ数と、観光地間の移動データを利用することで、観光客がどのように広まっているのか、そして、どの地域から観光客が集まってくるのかをエリアごとに評価し、その特徴について考察します。

講演「人やAIエージェントの社会的ジレンマ実験から考える「より良い社会」のデザイン」    一ノ瀬 元喜 先生 

■所属
・静岡大学 工学部 – 数理システム工学科 教授
■経歴
名古屋大学で協力行動の進化シミュレーション研究に従事し、博士(情報科学)を取得。共進化ゲームの発展(第2回FOST新人賞受賞)やゼロ行列式戦略の拡張など、協力進化の理論的発展に貢献してきた。 近年は理論・シミュレーションにとどまらず、人やAI(LLM)エージェントを対象とした経済ゲーム実験にも取り組み、AIを活用して人の社会をより良くする方策を探っている。
2008年 米国マサチューセッツ州 ニューイングランド複雑系研究所 博士研究員
2009年 阿南工業高等専門学校 制御情報工学科 助教
2013年4月~2014年3月 ニューヨーク州立大学ビンガムトン校 生物工学部 客員研究員
2016年 静岡大学 学術院工学領域 数理システム工学系列 助教(テニュアトラック)
2018年 静岡大学 学術院工学領域 数理システム工学系列 准教授
2023年1月-3月 リスボン大学 Instituto Superior Tecnico (IST) 客員教員
2025年4月より 静岡大学 学術院工学領域 数理システム工学系列 教授
■講演概要
気候変動対策や感染症対策、違法駐車などの問題では、個人の合理的な選択が必ずしも社会全体の最適な結果につながらない「社会的ジレンマ状況」がしばしば見られます。このジレンマの存在により、社会を良くするための「人の協力」は成立しにくくなることが知られています。本講演では、このようなジレンマ状況を再現した実験環境を構築し、人やAIエージェントがこの問題にどのように対処するかを観察する研究を紹介します。そして、その知見をもとに、人にとって「より良い社会」を実現するために必要な仕組みについて考えていきたいと思います。